天命鋳物師 五代目
若林 秀真
Imonoshi Fifth Generation
Wakabayashi Hotsuma
温故知新ノ心掛ケ
自然体ノモノツクリ
作鋳ノ原点ハ
時空ヲ超エル
四代目彦一郎のもと作鋳に入った時から、小生にご縁のある方々が心身ともに“長楽萬年”なる作品つくりを志し、精進してまいりました。 同時に拙家に代々伝わる鋳造道具や資料を後世に伝えようと従兄若林洋一と共に「天命鋳物伝承保存会」を設立しました。現在、鋳造道具や資料1453点が栃木県指定有形民俗文化財に指定されています。 天命鋳物という歴史・文化・技術を未来の後人に受け渡す事が先人に対する感謝の気持ちであり、鋳物師(いものし)の家に生を受けた小生の天命でございます。
若林 秀真
略 歴
- 1953年
- 四代目彦一郎の長男として生まれる
- 1971年
- 四代目彦一郎を師とし作鋳に入る
また江戸名越派の釜師山口寿雄の技術を学ぶ - 1974年
- 鎌倉円覚寺居士林入門
- 1991年
- 超自然主義を学ぶ
- 2007年
- 天命鋳物伝承保存会を設立 副代表に就任 同団体2013年「ユネスコ未来遺産」登録
- 現在
-
「天命鋳物 天命釜について」というテーマを、現場の職人の目線から茶の湯者や文化団体等に講演活動を多数行う
小学生から大学生まで郷土の伝統文化を学ぶ一環として、天命鋳物についての授業ならび鋳物の体験講座を行い後継者育成に尽力する
製作作品
- 東大寺南大門仁王尊像修復記念「大佛釜」「鉄火鉢風炉」「佛餉鉢」
- 京都大原三千院宸殿「三千歳之鐘」
- 大徳寺龍源院「常什釜」
- 佐野唐沢山神社拝殿「大鈴」手水舎「龍」
- 佐野金山神社拝殿「鈴」
- 佐野厄除け大師「喚鐘 金彩カタカナ般若心経」
- 足利鶏足寺本堂「鰐口」
- 淡交社より「天命壱千百年 若林秀真伍拾周年 天命釜復興記念」として茶の湯釜製作
個 展
- 銀座松屋
- 東武宇都宮百貨店
天命鋳物師 次期六代目
若林 美延
Imonoshi Next Six Generation
Wakabayashi Minobu
沖縄でものつくりを始め
京都で茶の湯釜を学び
天命で職人として生きる
令和3年に帰郷し、五代目秀真のもと作鋳に入りました。
沖縄壺屋で陶芸を、京都伏見で本格的に釜づくりを始め、職人としての技術と姿勢を学んでまいりました。
異なる地域文化を肌で感じ、過ごした日々は何ものにも代え難い私の財産です。
今まで培った技と心をもって佐野天命の伝統のもとに職人として研鑽に努めてまいります。
若林 美延
略 歴
- 1990年
- 五代目秀真の長男として生まれる
- 2007年
- 沖縄 那覇「壺屋焼窯元 育陶園」六代目陶主高江洲忠に陶芸を学ぶ
主にろくろでの成形を手掛ける - 2013年
- 京都 伏見にて京釜師 三代目河田松寿のもと8年間、茶の湯釜の製作を学ぶ
河田家代々が築き上げた独自の茶釜修理技法を学ぶ - 2021年
- 帰郷し若林家の継嗣として作鋳に入る